アメリカ・日本間をロンドン経由で往復した際にBritish Airways(以下BA)のビジネスクラスをはじめて利用しました。総合評価としてサービスは及第点ですが、機材についてはとにかく何故このような設計にしたのか理解に苦しみました。
いったい誰がこんなデザインに?
何と言っても最大の特徴は斜め対面型の座席配置でしょう。連れ同士ならともかく、赤の他人とこのような配置で長時間のフライトをともにするのは気まずいものです。しかしBAのビジネスクラス座席のイケてなさはこれにとどまりません。このレビュー動画が大変分かりやすく説明してくれています。
使いにくさは単に座席のレイアウトだけにとどまりません。
- パスポートやノートパソコンなどを収納できる唯一の場所は足元に。座席をベッド状態にすると使えません。電源コンセントも足元にあり充電ははなはだ不便。
- 手荷物を足元に置く場所がなく、離着陸時は座席上にわざわざ格納しなければなりません。
- ペットボトルの水をもらうも、置く場所がなくアームレストの隙間に挟むしかありません。
- エンターテイメントシステムのディスプレーは90度曲げて使用。ただしやはり離着陸時には格納しなければならないのでまともに鑑賞できない。。。
- テーブルとディスプレーの配置もよろしくありません。食事をするのにも配膳をするのにも邪魔です。
- 交互の配置ににもかかわらず、窓際の人は通路側の人の足をまたがなければ通路に出られません。
サービス面ではまずまず
あまり悪いことばかり書くのも気が引けますので多少フォローもしておくと、サービス面ではおおむね満足でした。CAの方々はヨーロッパ系らしく上品な物腰。”Friendly”を謳ってやたらと気安いくせに気の利かない某米系エアラインとは違います。
食事は取り立てて特徴のあるメニューでもありませんが、個人的にはパンが絶品でした。機内食のパンでおかわりをしたいと思ったのは初めてかもしれません。
また着陸前の朝食については
- がっつり食べたい
- 睡眠重視。ギリギリまで起こさないで
- 飲み物だけ頂戴
といった感じの要望を記入してあらかじめ渡しておくのが面白いシステムだと思いました。それほどの長距離フライトではなかったこともあり、私は「スムージーのみ」でお願いしておきました。
6時間強のフライトでしたし、そこまでの快適性を求める必要もないのですが、できればこの座席デザインは見直してほしいものです。
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