Finnairのヘルシンキ−成田便ビジネスクラス搭乗記です。Finnairに乗るのは今回が初めてですが、iittalaやmarimekkoなどの北欧ブランド好きの身としては大変期待のエアラインでした。ヘルシンキから成田までは約9時間。最近思うのは、これくらいの飛行距離が、ビジネスクラスのフライトを満喫するには理想的なのかもしれません。12時間はちょっと長く、6時間は短い。
ヘルシンキ空港ラウンジは大混雑
さて、はじめてのヘルシンキ空港です。約二時間半の乗り継ぎ時間を有効活用すべく、まずは免税店をサラッと見てからラウンジに行こうと思ったのが失敗でした。ラウンジに行ってみるとまさかの大混雑。満席はおろか、立ってコーヒーを飲んでいる人まで散見されます。さすがにラウンジで立ち飲みは惨めなのでどうにかカウンターに空席を見つけましたが、その後もますます座席難民は増殖し、階段に座ったり立ち食いまで出る始末です。写真ではよく分からないですが、歩いている人は席を探している人、座っている人は大半が相席状態です。そして写真に映らない裏側には立ち食いが大量に。
おそらく混雑してなければ良いラウンジなのだと思います。フロアの雰囲気は開放的な感じです。フードもアメリカ系とは違う北欧らしさがある内容。Marimekkoのカップでコーヒー。それだけに、入場を制限するわけでもなく、ただただ無策で座席難民を増やし続けるスタッフが残念でした。
免税店は日本人だらけ
かろうじて確保できたカウンター席は手狭で、充電コンセントもなかったため、早めにラウンジを退散し、もう一度免税店エリアにお土産を買いに行くことにしました。フィンランドといえばやはりiittala、marimekko、そしてムーミンです。団体ツアー客なのか、ターミナルには割と高齢の日本人グループを沢山見かけたのですが、特にこの3つのショップに至っては、客の半分以上が日本人ではないかという状況。
更にiittalaではどうやら店員さんまで日本人の方のようで、普通に日本語で接客しているのが聞こえます。その横には「味千」なる熊本豚骨ラーメン屋さんもあり、ずいぶん日本を近く感じることのできる空港でした。アメリカの空港で見かける、なんちゃってJapanese cuisineよりもよっぽど日本らしいです。最近はどこに行っても中国人ばかりの状況に慣れていたので、ちょっと新鮮というか、頼もしい?気分になりました。
機材はよく考えられた設計
搭乗時間が来たのでターミナルからバスで機内に向かいます。機材はAirbus A350-900。機内のデザインはフィンランドらしいミニマルで上品な雰囲気です。座席は窓際の6Lにしましたが、どの席からでも隣の席の人の脚をまたがずに通路に出られます。
British Airwaysとは違い(失礼)よく考えられたシートは機能的で無駄がありません。手荷物は足元に配置可能。フットレストが奥に長いので、JALのように背が低い人でも足が届かないことはないと思います。イヤホンジャックやコントローラー類が頭の横側に集中配置されているので、ケーブル同士が絡む心配がありません。エンターテイメントシステムは日本語表示に対応しています。
アメニティはMarimekko
さすがはフィンランド、アメニティは「Marimekko for Finnair」でした。さらによく見ると、クッションとブランケットも同じです。さらにグラス類はおそらくiittala。北欧ブランド好きのテンションは上がりっぱなしです。これ、シーズン毎にデザインは変わったりするんでしょうか。この便に乗るまでは次回日本便に乗る際はANAでグローブトロッターのアメニティをゲットする気満々だったのですが、ちょっと心が揺れてしまいます。
空港でも機内でも、こうやってナショナルブランドで揃えるのは、フィンランドファンを増やす意味でも非常に良い考え方だと思います。ANAやJALもそういう路線は考えないのか、あるいは新参者の私が知らないだけで、過去にはそういうのもあったのでしょうか。例えばMUJIあたりとコラボすれば日本人受けも良いのではないかと思うのですが。
料理は繊細 好みは別れるかも
料理のメニューはこんな感じ。なかなかディナーの希望を聞きに来てもらえずすでに選択肢があまりなかったのが残念ですが、総合的には悪くない感じでした。
前菜は人参のロースト ブルーチーズとヘーゼルナッツあえ。なかなか斬新な組み合わせです。メインの魚はバターたっぷりな感じが独特です。フィンランド料理はこんな感じなのかな。。ちょっと調べてみたいと思いました。
朝食は和食。これが意外にもちゃんと朝定食という感じでした。ごはんに鮭(というよりはサーモン)。卵焼き。レンコン。ひろうすのように見せかけてハンペン?これは不思議な食材でした。味噌汁がマリメッコのカップに入ってくるのがなんとも奇妙ば感覚です。
総合的に満足度高
はじめてのFinnair、大変快適でした。CAの方も英語ネイティブでないためか、むしろ話が聞き取りやすい。日系航空会社のように恭しくはないものの、アメリカのような過度にフランクでない接客が心地よく感じます。ヘルシンキ空港はこじんまりとして乗り継ぎもスムーズでしたし、日本帰国後にヨーロッパ方面に行くことがあれば有力な選択肢として考えたいなあ、と思いました。marimekkoのアメニティデザインが変わるのかも気になりますしね。
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